クリニックブログ

2016.03.04更新

以前より、非ステロイド系抗炎症薬のアスピリンやスリンダク、セレコキシブ、抗血小板薬のバイアスピリンなどは大腸癌の原因となる大腸ポリープの発生を抑制することで癌を予防することが知られています。日本でもこれらの薬物を用いた大腸癌予防の臨床試験が始まっております。また、最近では糖尿病薬の中に癌の発生を抑制する可能性があることが知られてきました。先日、横浜市大の先生たちが発表したのは、糖尿病薬のメトフォルミンが膵癌の発生を抑制するという実験結果です。メカニズムはまだはっきりと解明されておりませんが、動物実験や細胞実験で癌の発生を抑制する糖尿病薬は他にピオグリタゾンがあります。これらの2剤は肺癌も抑制する可能性が示唆されています。糖尿病の方は昔から癌に罹りやすいと言われているので、糖尿病の薬に癌抑制効果があるのは朗報だと思います。逆にインスリン製剤やスルホニル製剤は癌の発生を促進するらしいです。他にコレステロールを下げるスタチンという薬は胃癌を、閉経後骨粗しょう症を予防するSERMと呼ばれる一群の薬は乳癌の発生を抑制するようです。これらの薬は癌予防薬として注目されています。もし自分が処方されている薬の中にこれらが含まれていたならば、せっせと服用する価値がありますので、中断しないほうがいいと思います。これからも様々な薬に癌予防作用が見つかるといいですね。

投稿者: みなと芝クリニック

2016.02.15更新

最近、医療系の情報サイトが盛んに見受けられます。そういう私もそれらのサイトの一部内容の監修や執筆を行っております。一つは「ヘルスケア大学」で、健康や医療に関し、ユーザーが求める情報の発信を行う健康情報サイトです。「健康医療・予防医療の促進」「疾患の治療方法や先進医療の発信」をする主旨に賛同し、昨年よりその監修に参加しています。もう一つは、「いしゃまち」で、「大切な人の心身共の健康を守るお手伝いをする」コンセプトにユーザーに発信しているサイトです。学会のガイドラインや厚生労働省のデータなどを基にし、正確な医療情報を分かりやすくユーザーに伝えることを主眼にしています。こちらは初めてまだ間もないですが、私の監修したテーマだけでなく、いろいろと興味深いテーマがありますので、是非参考にしてみてください。

投稿者: みなと芝クリニック

2016.01.21更新

皆さんにはふとしたことで思い出す風景はありませんか?私にはある状況になると必ずといって思い出す風景があります。それは40年も前の少年時代のことです。周りのスタッフにそういうことがあるかどうか尋ねたところ、異口同音に「無い」と返事が返ってきました。その風景とは城ケ島の安房岬で父と釣りをしていた時のものです。陽が暮れかかった風の強い冬の寒い時で、朝から釣っていましたが何も釣れませんでした。もう帰ろうかと支度をしようとした時に、50mぐらい離れているところで大きな黒鯛が釣れたのです。周囲で釣りをしている人たちも俄かに活気づいて釣り始めました。私も父も気を取り直して戻しかけた釣り道具を取り出して、日没まで頑張ったのですが、結局だめでした。自分も周りが釣れない時に釣ることのできる釣り人になりたい、優越感に浸りたいそんなくやしい気持ちで帰途に着きました。冬の風の強い日の夕暮れになるとその日のことを刻銘に思い出します。昨日、父の一周忌でした。

投稿者: みなと芝クリニック

2016.01.08更新

今年は1月7日より診療を開始しております。本年も宜しくお願い申し上げます。家族に猿年がおりますので、今年は更なる飛躍の年を迎えたいと祈願しております。さて、私はお正月休みに機会がありまして、新しいスポーツに挑戦してみました。それがタイトルのスタンドアップパドルサーフィンです。もう既にご存知の方や、もうしたことがある方もいらっしゃると思いますが、最近、葉山や横須賀の海でもちょくちょく見かけるようになった新世代マリンスポーツです。大きめのサーフボードに立ったままパドルで漕いで海の上を自由気ままに移動するものです。見かけは立ったままでどこが面白いのかなという感じですが、これがやってみると海の上から陸地を眺め、波を感じながらクルージングする感じがとても新鮮で、1時間くらいやったのですがあっという間でした。この時は幸い海に虹がかかり、海亀もいたりしてシチュエーションは最高でした。新年の初めにふさわしい出しです。結構いい運動にもなりますので、みなさんも試してみてはいかがでしょうか。

投稿者: みなと芝クリニック

2015.12.29更新

ラグビーの五郎丸選手が遠征試合のため、家を年間120日空ける話をしていました。彼は「大きいものを得るためには失うものもある」と信じていましたが、 久し振りに帰宅したときに子供が飛びついて来ないで、母親の陰でもじもじしているのをみて、こんなはずじゃないと思ったそうです。彼が家族に強いてた犠牲 の大きさに気が付いたようです。もっと大きいものを失いかけていたのですね。私も大学時代、昇進したいと思い家族を省みず仕事に打ち込んでいました。仕事 を頑張ってさえいれば、家族は自分の事を認めてくれると信じていましたが、結局、米国留学から帰国したときにはポジションを失っていたのです。留学先では 家族を優先することが当たり前で、仕事を犠牲にするような感じでしたが、仕事ははかどっていました。帰国後は家族のため、自分のために仕事をするようになり、開業してからは家族中心の生活を心掛けています。いつもどんな時も付いてきてくれて、待っていてくれた家族に感謝しています。今年の締めくくりの言葉とします。皆様、良いお年を。

投稿者: みなと芝クリニック

2015.12.25更新

アークメディア社に「肝胆膵」という医学雑誌がありまして、2016年1月号に私の論文が掲載されました。特集 肝内胆管癌:治療成績の改善を目指して 薬物療法 HER family: 肝内胆管癌のpotential drug targets 107~114ページです。その他には私の知り合いでは東京女子医科大学消化器外科の有泉先生が執筆されています。筑波大学の先輩で放射線治療部の奥村先生も書いていますし、MD Anderson Cancer Center留学時代にお世話になった味木先生も共同執筆者で出ています。日本における肝内胆管癌研究の草分け的な錚々たる先生たちが名を連ねています。その中に自分が紛れ込まれたのも筑波大の正田先生、女子医の山本先生のお蔭と感謝しております。この場を借りて改めて御礼を申し上げます。先日は肝内胆管癌の発生を抑えるような薬も開発されたようです。ますますこの分野は発展していくでしょう。今まで以上に私も頑張りますので、声援宜しくお願いします。

投稿者: みなと芝クリニック

2015.12.15更新

世の中、テロや殺人など憂鬱な事件が多い中、今日、以前通院されていた患者さんがクリニックに訪れてきました。紹介先の病院でも良くしてくれて元気にやっているそうです。もうすぐ齢90になるそうですが、ピンピンしています。当院には4年くらい通院していたでしょうか。約1年振りの再会でした。知らせのないのはいい知らせといいますが、高齢の方の場合は施設に入ってしまったとか、入院してしまったなどがありますので心配でした。でも元気な姿を見せてくれたので、私としても大変うれしかったです。一度診させていただいた患者さんがどうなっているかは大変気になります。通院されているときはいいのですが、自分が病院を変わった時などはフォローできません。今は茨城から東京に移ってしまったので、茨城の患者さんはどうしているかなと思います。一部の患者さんは私が非常勤で行っている病院に来てくれていますので、ありがたいことだと思っています。医者冥利につきます。

投稿者: みなと芝クリニック

2015.12.01更新

昨年12月にみなと芝クリニックは現在の場所に移転しまして、お陰様で1年が経ちました。昨年は人生初めての移転で、大変不安がありましたが、患者様にご支援をいただきまして何とか無事に落ち着きました。あらためて、ここに熱く御礼を申し上げます。みなと芝クリニックは更に、大腸内視鏡も導入し、患者様の便宜を図るべく様々な努力をして行きたいと思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

投稿者: みなと芝クリニック

2015.11.27更新

ますます寒くなってきました今日この頃。寒くなってきますといろいろもの思いに耽ってしまうのは私だけでしょうか。寒風にさらされていると、ふと、過去のあることが頭をよぎってきます。研修医の頃、3年目から消化器外科に入局することは決まっていたのですが、臨床をやるか研究をするか進路を決定しなければなりませんでした。当時の医局の体制は、国立大学の教官になるためには専門医を取得するより、博士号が必須条件でした。私は別にそんなことも知らずに指導教官の言うがままに、大学院に進学し研究をすることになりました。大学院を修了した後、当時の教授から「自分で研究費のとれない奴は講師になる資格はない」と言われ、臨床よりも研究でした。講師になってからも臨床の合間に研究を続けなければならず、ほとんど休みなく働き続けました。それでも臨床経験不足は否めず、先輩先生方からの信頼はなかなか得られない毎日でした。唯一、学会発表の場で自分の存在意義を見出すことができ、研究費もある程度獲得できるようになり、医局での立場も安定してきました。それから間もなく、同じ教授が「臨床のできない奴は講師になる資格はない」と言い始めたのです。折しも、手術のできない教授が全国的に増えてきて、批判が高まってきた頃でした。日和見教授だなと思いましたが、何くそっと思い、少しでも多くの患者さんを診て、かつ一人の患者さんをじっくり診るようにしました。そのようにのたまった教授は両方ともできません。でも、そのおかげでかなり医師としての力が付いたと思っています。とても反面教師的な教授で、むしろ見返してやるという気持ちが強くあったので、モチベーションが下がらなかったのでしょう。学生実習の時、「メスの執れる内科医になれ」といった先生です。くやしいけど、今、感謝しています。

投稿者: みなと芝クリニック

2015.11.19更新

「肝胆膵」の依頼原稿が師匠からありまして、その作製に約1ヶ月を要してしまい、本ブログが滞ってしまいました。テーマは肝内胆管癌に対する分子標的治療です。乳癌で治療に使用されているハーセプチンやタイケルブが肝内胆管癌に対しても効く可能性があるという話です。この研究はくどいようですが、私がアメリカに行ってからずっとテーマにしているものです。それでも、論文を書くとなると今までの関連した論文を全部ひっくり返さなければなりませんし、最新のデータをチェックする必要があります。本当は時々チェックしていればいいのですが、今回は生理するうえで大変いい機会で、師匠に感謝しております。専門家を自負するなら当然でしょうが、皆にあの専門家は大したことないと言われないよう、日々精進していきたいと思います。1月に刊行されますので、また、報告します。

投稿者: みなと芝クリニック

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